先にぶちゃけますと
ボーンモーフで出来る事はボーン操作でも出来る
のであまり重要視されていまいモーフじゃないかなー?と思うわけです
が、ちょっと凝った構造とか不思議な仕掛けを作ろうとすると凄く相性が良いのです
ボーンを移動や回転の操作した場合にピッタリこの位置(角度)にとしようとすると数値入力で対処する事になると思います
1~2箇所なら手間でもないですが、多数のボーンを繰り返し設定するとなると結構な手間がかかります
壁アクセ 配布してみるのこころを提供したPVで【初音ミク】ポンコツセカイ【MMD-PV】があるのですが、同じ事を手作業で繰り返そうとは思えないでしょう?
手のデフォルトポーズや決まった初期姿勢があるモデルなんかのポーズなんかを用意したりしてもいいでしょう
モーフスライダーで複数のボーンを一括操作出来るのは利便性が向上するのです
また、あまり知られてはいないのですが、ボーンモーフだけは外部親接続したモデル同士でのモーフの伝達が可能です
適切な仕掛けを仕込む必要はあるのですが、これは他のモーフでは出来ない事です
ちょこっと具体例とか紹介
まだまだ基礎編なので細かな説明等は個別応用編で行うとして、こんなことに使っていましたという感じで具体例を上げておきます
配布している物やその動画も紹介しておきますので、触ってみてもらえれば解りやすいかもです
VMD対応の一風変わったスペアナ
【MikuMikuDance】 レベルメーターステージでWAVE 【ステージ配布】
このステージはこんな感じで動きます↓結構派手(0:30あたりから)
どちらも複数IKをモーフで移動させてIKリンクを作動させています
実際にモーフをスライドさせてみると挙動が解りやすいと思うので触ってみてください
ボーンモーフ単体やUVモーフでもスペアナ自体は作れない事は無い事は無いのですが、ちょっと凝った事をさせようとした結果ですね
IKの挙動のクセを利用してデジタルっぽい動きをさせています
弦楽器の弦の挙動
弦を押さえたときの弦の挙動や振動とかをボーンモーフにしていますアイリッシュブズーキの方が制御ボーンは若干シンプルになっています
IKを利用してちょっと複雑な事をしていますので、ボーンモーフにしておかないと面倒なのです
IKの親の切り替え
手切りIKを普通の手切りIKで動かす→Aを手切りIKの親にする→Bを手切りIKの親にするという切り替えをモーフ化する構造です
ネルさんのストリートパフォーマンス ふたたびEx 主にモーション周りの技術解説編【MMD杯ZERO2Ex2 前編】
この動画で説明されているボールの親を左右の手切りIKに切り替えられるモーフはこの構造の応用です
ボーンモーフでIKリンクのボーン距離を0にする事で手切りIKの親(その逆)を拘束します
これ足IKの有効無効の切り替えもモーフ化出来るって事なんすよね(ちょっと複雑になるのですけど)
筒に何かを差し込むような挙動も面倒な位置調整ですが、前後にボーンモーフで拘束する構造を配置してIKで結んであげれば、モーフで角度合わせが出来ます
この構造はIKの応用で変形階層指定のお話の時に詳しくお話しする事になると思います
貫通防止モーフ
天月りよんさんに入れてある表情の一部やスカートの貫通防止モーフもボーンモーフです
物理演算を切っている状態ですとちょっとハレンチな感じですが、物理演算がONの状態ですと普通のスカートの形状に戻ります
モーションデータを読み込んだ時に足がスカートを貫通してしまう時に0Fでこのモーフを有効にしておくと貫通が回避出来ます
MMDでの作業時にフレーム移動させた瞬間に一瞬だけ物理演算がOFFになります。その一連の挙動で足の貫通が修正される寸法です
足や髪がモーション読み込み時に暴れやすいモデルさんには採用してもいいんじゃないかなと思います
どれもこれもボーン操作で出来る事ですが、複数のボーン操作を行ったり繰り返したりで手間がかかります
ボーンモーフは痒いところに小細工出来る便利モーフなのです
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